質問者

セカンドオピニオンはどのような時に考えたらよいですか?

ふくろう先生

お子さんの動きがけいれん(ひきつけ)なのか?けいれん(ひきつけ)がてんかんかどうか?については、時に見分けが困難なときがあります。また、てんかんと診断された後、様々な治療を試しても、なかなか発作が止まらない場合もあるかと思います。

診断や治療方法について、主治医(現在、かかっておられる先生)以外の医師の考え方を聞いてみたい、という場合、セカンドオピニオンという制度を利用することができます。セカンドオピニオンは、主治医以外の医師から診断や治療方針などについて意見を聞くことです(診察・検査はしません)。

ファーストオピニオン(主治医の意見)と少し角度を変えた意見を聞くことで、病気に関する理解が深まったり、選択肢の幅が広がったりすることで、より納得して治療を受けることができるという意味で有用なことがあります。セカンドオピニオンは、「診療」ではなく「相談」になるため、健康保険は適用されず、費用は全額自己負担になります。

セカンドオピニオンは、主治医が勧めるというものではなく、患者さんやご家族からの申し入れで行うことが一般的です。次々に何人もの先生を受診するものではありませんので、主治医の先生から十分に説明を受けられた上で、よくご検討ください。

点頭てんかん(ウエスト症候群)」など、特に治療を急ぐてんかんの疑いがあり、判断が困難なときは、早期に施行されることも勧められます。

セカンドオピニオンの申し込み方法については、セカンドオピニオンを受け付けている病院のホームぺージをご覧いただくか、直接病院にお問い合わせください。(大阪市立総合医療センターの例

▶点頭てんかん(ウエスト症候群)についての詳しい解説はこちら

成人科への移行の時期を見据えて、小児科の主治医と早くから相談しておくことが大切と思われます。

お住まいの地域のてんかんの二次診療施設やてんかん専門医名簿は、てんかん支援ネットワークというサイトで確認できます。