質問者

ケトン食療法はどの程度てんかんに効くのでしょうか?

ふくろう先生

難治性てんかんに対してケトン食療法の効果は、多くの論文や大規模研究で証明されていて、発作が消失する、発作が著減する(>90%以上減少)患者さんの割合は約1/3程度といわれています。

効果のある患者さんでは、約1か月で9割程度効果を示します。しかもケトン食療法後に、ケトン食療法を中止しても約8割で効果が持続するともいわれています。ケトン食療法により抗てんかん薬の減量・中止が可能な場合もあるほどです。

ただ一方で、ケトン食療法は、一部の疾患(先天代謝異常症の一部など)を持つ患者さんでは、病態の悪化の恐れがあるから実施できないこともあります。