
ケトン食がてんかんに効くのはなぜですか?

実はケトン食療法がなぜてんかんに対して効果があるのかは、はっきりしたことはわかってないません。ただ、一部メカニズムが推測されているものもあるから参考までにご紹介します。
推測されているメカニズムとしては、
- 炭水化物の制限
- mTOR活性阻害
- グルタミン興奮性シナプス伝達の抑制
- 電子伝達系を介するKATPチャネル活性化
- 乳酸脱水素酵素(LDH)を阻害し抗発作作用
- 脳内のIL-1βの発現を抑制するなどの抗炎症作用
- MCTケトン食に含まれるDecanoic acidのAMPA受容体阻害
などです。
これらはそれぞれ、以下のような基礎疾患をもつてんかんに有効であることを裏付けるものと推測されています。
Glut異常症:→1
結節性硬化症:→2
Dravet症候群:→5
脳炎に関するてんかん:→6
Perampanelが有効なてんかん:→7
など