質問者

いつ、てんかん外科を考えたらよいですか? 

ふくろう先生

2−3種類の適切な抗てんかん薬を使用しても発作が1年以上抑制されない難治性てんかんの場合、てんかん外科を考える一つのタイミングとされています。

下の図にあるように通常3剤目までで発作がコントロールできる方は60-70%程度、それ以外の方は抗てんかん薬では発作コントロールが難しいと言われています。

てんかんの発作の頻度が多く、てんかん罹病期間が長いと、精神運動発達、学習面・情動面、そして日常・社会生活に大きな影響を与えます。

てんかんの中には、脳波の乱れ自体が発達に及ぼすてんかん性脳症と呼ばれるてんかんの一群があります(点頭てんかん(ウエスト症候群)など)。この場合、発達過程にある「こどもの脳」を守るために、より早い段階でてんかん外科を検討する必要があります。