
「電極留置術」とはどんなものですか?

電極留置術は「病変・焦点切除術」を2回に分ける際の1回目に行う手術で、以下のような内容となっています。
■手術の内容
- 脳の表面から直接脳波を記録するために電極がついた柔らかいシートを複数個、脳の表面に置きます。場合によっては串状の電極を用いることもあります。
- 1回目の手術では、てんかん焦点の切除を含め、脳そのものの切除や処置は行いません。
- 電極は使い捨てで再利用はしません。

■術後の流れ
術後、頭の皮ふは縫い合わせた状態でお部屋(手術当日は集中治療室)に戻ります。縫い合わせた皮ふの周囲から脳波を記録する細いコードが、数本〜10本程出ている状態になります。
通常は手術の翌日からビデオカメラが設置されている個室へ移動し、コードと脳波の機械をつなぎ、脳内の電極から詳細な脳波とビデオを同時に記録し、ふだんの発作を記録します。
■術後の入院生活
- 入院中の介助と大きい発作が生じた際の対応が必要なためご家族の付き添いが必要となります。
- 基本的にはベッド上安静が必要で、食事・着替え・排泄などすべてベッド上で行ってもらいます。
- 発作症状によっては、同意の上ミトンやベストで身体拘束をすることがあります。
- ご家族とお話をしたり、テレビを見たり、ゲーム、スマホなどの使用は可能です。
- 1回目の手術の後は、頭痛、創部の痛み、気持ち悪さ、目の上の腫れがでます(数日でひきます)。