
服薬効果があまりないだけで、難治性と診断されるのでしょうか?

「難治性てんかん」と言われているとのことで、大変ご不安が多いのではと思います。最近では、抗てんかん発作薬で発作を抑制できないてんかんとして「薬剤抵抗性てんかん」との用語も出てきており、「そのてんかんに対して適切とされる抗てんかん薬を十分量を2剤試みても発作を抑制できないてんかん」と定義されています。
その場合は、専門的な診療やてんかん外科治療の検討が望ましいとも言われています。「難治性=発作抑制がずっとできない」ではありません。
こどものてんかんでは、3剤目以降が有効である可能性が大人のてんかんよりも多いと言われていますので、粘り強く効果が期待できる薬剤を試みていくことは大切です。
一方で、「脳の成長」という観点では、こどもの1年と大人の1年では大きく異なるため、てんかんの手術が妥当と判断された場合は、早くに(時には乳幼児期)手術治療を決断しなければならないこともあります。
関連として、てんかんになってから1~2年以上経過した方向けのサイト「てんかんアドバンスド」のサイトの いつてんかん外科を考えたらよいですか も参考になさってください。(専門的な内容が含まれます)