
食事療法がてんかんにいいと聞きました。どんな食事を食べれば良いですか?

てんかんの食事療法の一つに「ケトン食療法」という方法があります。
てんかんの治療のひとつで、糖質制限の食事療法を行います。厳密な管理が必要なので、病院の栄養士さんとの相談が必要な治療となります。
ケトン食療法は、欧米などではてんかんの治療法の一つとして確立している方法です。糖・炭水化物を減らし脂肪を増やした食事を中心にして、お米、パンなどはできるだけ食べないようにして、卵、豆腐、肉、魚などのタンパク質が主体の食事にします。
砂糖についても代わりに人工甘味料を使用したり、食用油を添加するなどの工夫をします。
そうすることで、脂肪が分解された際に生産されるケトン体が、脳の神経細胞に作用し、効果を発揮するのです。
他にも、タンパク質を制限しないで糖・炭水化物を抑えて脂肪を多めに摂取する「修正アトキンス食」も有効性が報告されています。
いずれにしても、バランスの偏った食事なので、独自に行なってしまうと予期せぬ合併症が出たり、十分に治療にならない場合があるので、必ず医師と栄養士の専門的な管理下での治療が必要です。
他にも、医師を通じて入手できる「特殊ミルク(ケトンフォーミュラ)」は、乳幼児期や経管栄養のある場合には直接使用できますし、いろいろな料理にも利用できます。また、効果を高めるためにカロリやー水分を制限する場合もあります。
ケトン食については「てんかんアドバンスド」のサイトの方で詳しく解説していますのでこちらもご覧ください。