
発作時、何をどのように記録したらいいですか?
診察で動画を見せる際に、他にないの?正面からは?など言われますが、具体的にどうすればいいでしょうか。

発作時に冷静に動画を撮影するのはなかなか難しいかと思いますが、できれば以下のようなポイントをおさえてもらえると、より正確に多くの情報が伝わると思います。
特に注目してほしいポイントは、大きく以下の3つに分けられます。最も重要なものは1です。睡眠中や本人のそばにいない場合は1から観察が困難な場合が少なくありませんが、2や3ももちろん重要な情報です。
1. 発作の始まり
発作が始まったときの状態(観察者は「何で気づいたか?」が重要)
例)つばをぺちゃぺちゃさせるような音で気付いた
例)急に話が止まっておかしいなと思った
など
2. 発作の経過
- 発作がどのように変化・進展したか(部位:目は、顔は、手は、足は、からだの動き、左右差、表情・顔色など)
- 発作がどのくらいの時間続いたか
余裕があるときは、手足の関節が容易に曲げ伸ばしできるか、話しかけて反応があるかチェックしてください。
3. 発作後の様子
発作が落ち着いたときの状態(言葉がでにくい、麻痺の部位、もうろうとしていた など)
話しかけて反応があるかチェックしてください。
動画撮影時のポイント
発作時に冷静に動画を撮影するのはなかなか難しいかと思いますが、できれば以下のようなポイントをおさえてもらえると、より正確に多くの情報が伝わると思います。特に注目してほしいポイントは、大きく以下の3つに分けられます。最も重要なものは1です。睡眠中や本人のそばにいない場合は、1から観察が困難な場合が少なくありませんが、2や3ももちろん重要な情報です。
- 全体像(頭のてっぺんから足の先まで)を正面から撮る
自分が注目してほしいところ(白目をむいている顔、ガクガクしている右手など)をアップにして撮影しがちですが、それ以外の部分の情報が大切である場合もあります。頭のてっぺんから足の先まで、全身が映るように撮影してください。最近は動画の解像度も上がっているので、全体像さえあれば、あとで細かい部分まで観察できることが多いです。 - できるだけお子さんとカメラの間にさえぎるものが無いようにする
布団をかぶっていたりして体の一部が見えないと、発作の把握に大切な情報(足にも力が入っていたかなど)が分からないことがあります。撮影の際には布団をめくるなど、できるだけお子さんとカメラの間に遮るものがないようにしましょう。 - できるだけ画面が揺れないようにする
撮影時には、ある程度画面を固定した状態のほうが見やすいですね。
患者さんによって注目してほしいところが異なる場合もあるので(例えば、目の向き、左右の手、など)、前もって主治医の先生に確認しているとよりよいですね。
動画撮影には、患者ご家族とてんかん専門医の声から生まれたアプリ
“nanacara” もぜひご活用ください。
