Vol11. 特別支援サポーターというお仕事のこと

本日のママさんゲストは大阪在住のペンネームNさんです。 

特別支援サポーターというお仕事のこと 

妙佳 ご家族構成をお伺いしてよろしいですか? 

N 主人と私と、長女が13歳でてんかんのある子で、次女が小学校5年生、一番下の子が男の子で小学校2年生で5人家族です。 

妙佳 なんとNさんは3児のママでありながら、お仕事もされているんですよね。今はどれぐらいの頻度でお仕事をされているんですか?   

N 今は週3回行っています。

妙佳 お仕事内容を伺ってもよろしいですか? 

N 小学校で子どもたちのサポートをする仕事をしています。

妙佳 小学校に実際に行って、お子さまの授業の中でのサポートという感じですか?

N そうですね。 

妙佳 そういうお仕事があるんですね。 

N あるんです。今、子どもが通っている小学校にもずっと年上で先輩のママさんが小学校でサポートの仕事をされていて、このサポートをしている人が少なくて「今人手不足なので来てほしい!」というお話があって、それじゃあ行こうかなと行くことになったんです。支援学級のお子さんたちをサポート、お勉強が分からないところを教えてあげたり、言われたことがすぐ分からないのでそこを説明してあげたり、誘導してあげたりとかという感じのこととか、普通の健常児のお子さんでも勉強についていけない子がいるので、見回ってそこのポイントを教えてあげるとか、そういう感じのことをしてます。 

妙佳 すごいですね。そういうシステムがあるんだということを初めて知ったんですけども、これは今、大阪市内ですか? 

N はい。 

妙佳 大阪市内にあるんですね。もし同じようにお仕事したいなと思ったら、どのような方法で皆さんはお仕事をスタートすることができるんでしょうか?

N 行きたい小学校に連絡していただくか、大阪市のホームページに載っているので「サポーター」で調べていただければ出てきます。 

妙佳 「小学校 サポーター」と入れたら出てきますか? 

N 「特別支援サポーター」がいいと思います。小学校と中学校もあるんですけど。

妙佳 「特別支援サポーター」というふうに検索していただくとそのお仕事の詳細と申し込み方法などが載っているということですね。すごいお仕事をされていますね。 

N でも家で子どもに教えているのとあまり変わらないような気がします。 

妙佳 今は実際に何人ぐらいの方がこういうサポーターのお仕事をされているんですか? 

N 小学校によって人数は全然違います。 

妙佳 1クラス1人みたいな感じでサポーターさんが入ってくださるんですか? 

N それも学校の先生の采配によって違っていて、今私が行っているところでは1クラスに1人を入れるように頑張ってしているんですけど、予算によってもその人数も変わってしまうので、学校ごとに工夫されています。 

妙佳 働きながら自分のお子さまを見ていることによって何か感じることはありますか? 

N 自分の子どもにする時はやっぱりすごくイライラしたり、同じことを教えてても怒ってしまったりすることはよくあるんですけど、でもそれをお仕事としてよそのお子さんを見る時は全然そういうふうに感じないんですよ。優しくなれるというか、その違いを自分で感じて「あっ」と思うところがあって、「我が子にも優しくしなあかんな」とか(笑)。こういうふうに教えてあげたほうがいいんだなとか、健常とか障がいがあるとかというのも関係なくて、「分からないんだからそれぞれの子に分かるように言わなあかんねんな」とすごく思うようになりました。

妙佳 改めてすごい良いお仕事ですね。 

N お金ももらえるなんて!という。 

妙佳 本当にそうですよね。空いた時間でお仕事をしながら、そのお仕事を通して、家庭内でもまた自分がそれをさらに生かしていくことができる。 

N ぜひ皆さんやっていただければ。 

妙佳 本当にぜひぜひ。もう人数が多ければ多いほどやっぱり学校としても助かりますもんね。 

てんかんの長女を通して想うこと 

妙佳 ちらっと聞いたお話によりますと、下のお子さまを例えば保育園に連れていくとかなった時に、上の長女のお子さまも絶対連れていかないと駄目な状態になるし、その逆のパターンももちろんあると思うんですけども、ピュアなお子さまたちがお姉ちゃんの姿を見た時に、ピュアな質問もいっぱいしてくると思うんですけども、実際に連れていった時にこういうことがあったみたいお話をお伺いしてもいいですか。 

N 一番下の子が保育所に行った時に、学校に行く前にお姉ちゃんを連れて、保育所に寄って1人入れて、そのまま学校行くということをしていたんですけど。やっぱり保育所に行っている他のお子さんとかは大きい子が車椅子に乗っている状態…車椅子というかベビーカーみたいな感じのバギーだったんです。だから「何でベビーカーに乗っているのかな?」というので聞く子どもはやっぱり聞いてきて、親御さんが「あ、駄目でしょ」というようなことがよくあるんですけど、「全然聞いて」と思います。結局「病気で長く歩けないから乗っているんだよ」とか、そういうことしか言えないんですけど。 

でもそれで本当のことを質問して答えてもらうことがあったほうが、聞いてくれたお子さんのお母さんが想像で話されるよりも、直接聞いてその答えを聞けることのほうが私たちにとっても、そのお子さんにとっても、お母さんにとってもいいんじゃないかなと思うので、どんどん聞いてもらえたらなと思うんですが、なかなか聞いてもらえないことのほうが多いかなという印象があります。懇談会とかで言ってもなかなか直接聞いてもらえることは少なかったかなという印象はありますね。 

妙佳 お母様同士でという感じですか? 

N 保護者が集まる懇談会とかで、私の娘の行動が何か分からなかったり、何でこういうふうになっているのか?ともしお家でお子さんが質問するようなことがあったら、毎日学校送迎しているから「お母さんに聞いてごらんというふうに返してください」と言ったんですけど、そこから直接聞いてきてくれる子が少なかったので、やっぱりどこかで止まってたりとかするのかなという印象がやっぱりあります。

妙佳 現状はそこまでやっぱり壁がまだある状態ということですね。私もまた声を大にしていろいろ伝えていきたいんですけども、ぜひ伝え続けてもらえたらうれしいなと思います。今日は本当に素晴らしいお仕事を紹介していただいて、これは皆さんにとっても、きっと大プラスになることだと思いますので、また何か進展等あったらぜひ教えていただけたらと思います。本日のママさんゲストは大阪在住のペンネームNさんでした。ありがとうございました。

今回のnanacaraラジオの内容をYoutubeでも聴けます!

この記事を書いた人