
てんかんの発作にはどんな種類がありますか?

てんかん発作は、脳の一部分が興奮しておこる「焦点(部分)発作」と脳の全体が興奮しておこる「全般発作」、そして両者のいずれにも当てはまらない「分類不明の発作」の大きく3種類に分けられます。発作症状の観察が大変重要です。以下のような発作の種類があげられます。
■ 焦点(部分)発作
様々な発作症状があります。例えば、体の特定の部位の運動症状を呈する発作、体の一部の感覚異常を呈する発作、ぼーっとする発作、口をもぐもぐさせる発作、左右どちらかに目がよる発作、左右どちらかに目と顔が引っ張られる発作、などなど。意識がとぎれることもあるが、とぎれないこともあります。

■ 強直発作

四肢がつっぱり、こわばる発作。全身に広がると息を止めて顔色不良(チアノ-ゼ)となることがあります。
■ 間代発作

四肢が規則的にピクピクする発作。
■ 欠神発作
呼びかけに反応せず、ボーッとする発作。

■ てんかん性スパズム
頭部前屈させ、両手を挙げる一瞬の発作。シリーズ形成(数十秒間隔で同じ動きを繰り返す)することが多く、寝起きや寝入りばなに多く、左右差があることもあります。
点頭てんかんについての詳しいページはこちら >>
(専門的な内容が含まれます)
■ 強直間代発作
強直発作と間代発作が組み合わさった発作。他の発作と併存することもあります。
■ ミオクロニー発作
肢が一瞬ぴくっとする発作。
■ 脱力発作
突然全身の力が抜け、顔面・頭部外傷をきたしやすい発作。