質問者

てんかんの検査にはどんな種類がありますか?

ふくろう先生

治療方針を決めるために、以下の精密検査を行う場合があります。検査によっては入院が必要です。以下のような検査を行うことがあります。

てんかんの原因となる病気が体に隠れていないかをみるために、血液検査、尿検査を行います。低血糖、カルシウム不足、電解質異常の確認に加えて、染色体検査、遺伝子検査を行う場合があります。てんかんの種類によっては髄液検査をすることがあります。てんかんの薬を飲んでいる時は、副作用のチェックとして、血液検査・尿検査を行います。また、必要に応じて薬の血中濃度を確認します。調子が不安定な時は毎週することもありますが、安定している方は年に1~2回程度です。

発作が起きている瞬間の脳波をみるには、脳波検査を行いながら、ビデオも同時に記録し、発作のタイミングを確認することが多いです。入院で行う必要があり、半日から数日間、保護者付き添いのもと病院で過ごしてもらう必要があります。

CTでは脳の構造に加え、石灰化・出血などをみることができます。MRIでは脳の構造を詳細に見ることができ、てんかんの原因がないかを探します。

脳の血流分布(発作の無い時、発作の時)、神経受容体の分布、糖の代謝分布などを評価し、てんかん焦点を見つけます。

知能検査や発達検査により、言語機能・認知機能・記憶力などの得意・不得意を評価します。