泣いた時に息をとめる(意識がなくなる)

泣いたときに息をとめる(意識がなくなる)時はどんな病気の可能性がありますか?

乳幼児(6カ月-6歳)によく起こります。激しく泣いて息をこらえ、全身を硬直させて首や背中を反り返らせて、チアノーゼ(体内の酸素が不足して皮膚や粘膜が青紫色になる)となり、その後、全身をがくがくさせるひきつけ(けいれん)を伴います。

また、急に顔面蒼白(体内の血流が不足して青白になる)になるパターンもあります。怒り・不満・痛みなどが誘因となります。

これらの症状を「泣き入りひきつけ・憤怒けいれん」と呼びます。

泣き入りひきつけ・憤怒けいれんの発作時どのように対応すればいいですか?

泣き入りひきつけ・憤怒けいれんの発作時も、熱性けいれんの時と同じように対応しましょう。

詳しくはけいれん発作時の対応のページをご覧ください。

泣き入りひきつけ・憤怒けいれんには治療方法がありますか?

基本的には治療する必要はありません。しかし頻度が多かったり、ひきつけ(けいれん)に至るような場合では、鉄剤や漢方(甘麦大棗湯など)が有効であったりします。

ことばなどで要求を自己表現できるようになると、泣く機会が減り、泣く時間が短くなることで、自然になくなることがほとんどです。基本的には後遺症を残すようなことはありません(極めて稀ですが、頻度が多い、けいれんが重積するなどの場合があります)。

病院を受診したほうがいいですか?

基本的には救急受診をする必要はありません。

しかし、頻度が多い場合は、治療が必要となる可能性がありますので、小児科の受診を検討してください。

また、極めてまれですが、けいれんが重積することがあります。5分以上経過してもけいれんが止まらないときは救急要請してください。できればその動きの動画を記録しておいてください。

▶参考:発作の記録方法

泣き入りひきつけ・憤怒けいれんによって後遺症は残るのでしょうか?

泣き入りひきつけ・憤怒けいれんでは基本的には後遺症を残すようなことはありません(極めて稀ですが、頻度が多い、けいれんが重積するなどの場合があります)

泣き入りひきつけ・憤怒けいれんは予防できますか?

「極力泣かさないようにする」「泣き出したら早めにあやす」などですが、乳児期から幼児期早期(赤ちゃん)は、「泣くのが仕事」と言われているぐらいですので、基本的には予防することは難しいです。

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