質問者

熱性けいれんとはなんですか?

ふくろう先生

熱性けいれんガイドライン2015には、「主に生後6-60か月(満5歳)までの乳幼児期に起こる、通常は38度以上の発熱に伴う発作性疾患(けいれん性、非けいれん性を含む)で、髄膜炎などの中枢神経感染症、代謝異常、その他明らかな発作の原因が見られないもので、てんかんの既往のあるものは除外される。」とあります。

熱性けいれんは、日本ではこども全体の8-10%程度にみられるので、非常にありふれたものです。約60-70%では一生に一度しか熱性けいれんをおこしません。通常は特別な検査や定期的な受診は必要としません。ほとんどの場合で脳にダメージを認めず、知能への影響はありません。

6歳以降に、上記と同様の発作を認めた場合にも、熱性けいれんとしての対応でよいとされています。また熱性けいれんをおこしたこどもの中で、約30%程度で複数回の熱性けいれんを認めます。繰り返した場合やけいれんが長い場合(例えば15分以上)には、検査や予防薬などが必要になる場合がありますので、WEPiLiの姉妹サイト「はじめてのてんかん」をご参照ください。