お風呂でけいれんしている男の子と介助する家族のイラスト

乳幼児期は熱性けいれんをはじめとして、様々な理由でけいれん発作が生じます。入浴時または入浴直後にけいれんを起こすことがあります。海外からの報告は少ないですが、欧米では入浴層で熱いお湯に長い時間つかる習慣があまりないことが関係しているかもしれません。

目次:
1.お風呂の時のけいれんの対応
2.病院の受診について
3.どんな病気の可能性があるのか
4.お風呂の時のけいれんに関連するQ&A

お風呂の時のけいれんの対応

お風呂の時のけいれん時も、熱性けいれんの時と同じように対応しましょう。

プールやお風呂で発作が起きた場合」
1.顔を水から上げ、あごと背中を支える。水の浮力を利用して介助を行う。2.発作がおさまったら水から引き上げる。※お風呂ではお湯の栓をぬく。

▶参考:けいれん発作時の対応のページをご覧ください。

病院の受診について

入浴けいれんを繰り返した場合は、てんかんの可能性があり検査や治療が必要になる場合があるためや小児科受診を検討してください。またけいれんが5分以上たっても収まる気配がない場合や、けいれんの後に意識の回復が悪い場合は、救急受診を検討してください。

▶参考:発作の記録方法
▶参考:専門外来の受診の仕方

【関連のQ&A】
けいれんで救急車を呼んだ時、搬送先の医師に必ず伝えた方がいいことはありますか?

どんな病気の可能性があるのか

「どんな病気の可能性があるのか」入浴けいれん:全体の1/3で熱性けいれんを併せ持ち、何らかの基礎疾患を持つ場合があります。(まれに)ドラベ症候群(てんかんの初期症状):乳児期に全身あるいは半身の発作で発症し、その後も発作を繰り返す。発作は発熱や入浴で誘発されやすく、発作が遷延すること(重積発作)も少なくない。 その他。

お風呂前には発熱や風邪症状が見られず元気であったが、お風呂に入っている最中もしくはお風呂から出た直後にけいれんが生じることがあり、入浴けいれんと呼ばれています。全体の1/3で熱性けいれんを併せ持ち、何らかの基礎疾患を持つ場合があります。また、ドラベ症候群(Dravet症候群)というてんかんの初期症状である場合があります。

それぞれ以下のような特徴がありますので参考にしてください。

「それぞれの特徴」入浴時
けいれん:お風呂に入っている最中もしくはお風呂から出た直後にけいれんが生じる ドラベ症候群:乳児期に全身あるいは半身の発作で発症し、その後も発作を繰り返す。発作は発熱や入浴で誘発されやすく、発作が遷延すること(重積発作)も少なくない。

お風呂の時のけいれんに関連するQ&A

泣いた後の硬直が5分以上続く場合、脳への影響はあるか?

一般的に、息をとめ、全身を突っ張ってガクガクさせる発作が30分以上続くと、脳に後遺症が残る可能性があると言われています。

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