
熱性けいれんにはどのような種類がありますか?

熱性けいれんで最も多いパターンは、「かぜなどの発熱に伴い、全身が左右差なくがくがくするもので、数分程度で自然に止まるもの」です。
一方、「15分以上の長い発作」「目だけ、体の一部だけ、右半身だけ、左半身だけ(焦点発作の要素)」「24時間以内に複数回(一発熱機会内)」の、どれか1項目でも当てはまる場合は、「複雑型熱性けいれん」と呼ばれています。1項目も当てはまらないものを「単純型熱性けいれん」と呼んでいます。
また熱性けいれんにおいて長時間持続する発作、または複数の発作でその間に脳機能が回復しないものは「熱性けいれん重積状態」と呼ばれています。「30分以上」とされることが多いですが、5分以上持続していると、薬物治療が必要であることから、「5分以上」とする場合もあります。