質問者

急にピクッとした手足の動きがあります

ふくろう先生

こどもは、寝ているときや眠たい時に、急にピクッと動くことがあります。 

時にそれは大きな動きであり、「けいれん」に見えることがありますが、生理的な動きです。これは「睡眠時ミオクローヌス」という、あかちゃんなどが寝ているときにピクッと動いてしまう動作で、てんかんではなく「不随意運動(無意識に勝手に動く動作)」の1つです。また生後3か月以内の赤ちゃんでは、「モロー反射」という反射がまだ残っている場合があります。

ただし、稀に「点頭てんかん(ウエスト症候群)」の場合があり、早く見つけて早く治療する必要があります。点頭てんかんの場合の症状は以下の特徴・動画を参考にしてください。

一般的には、眠っている様子のまま生じる、動作と動作の間隔がまちまちである、ピクッとする動作は極めて「一瞬」である、ピクっとする動作の際に体が反りかえるなどの場合は点頭発作(てんかん性スパズム)である可能性は低いと考えられています。

一方、点頭発作(てんかん性スパズム)では、眠たい状態の時に生じやすく、動作後に大きく泣いたりする、「しゃっくり」のようにある程度規則的な間隔で生じる、ピクっとする動作の際に頭や体が前傾する、などの特徴があります。気になる動作を動画にとっておくと、動作を詳しく振り返ることができたり、受診時に正しく情報を共有することができます。