病院受診のタイミングこの時期に行われる検査等/おわりに

はじめに熱性けいれんのまとめを読んでいただき、やはり心配はあるため、小児科・小児神経専門外来受診を受診したいと思われた方へ、受診方法について簡単に説明させていただきます。

①どんな時に、どこを受診したらよいか?

救急受診(救急車などで受信する)

実際にけいれん(ひきつけ)とわかる発作を起こされた場合は、よく発作中が5分以上とまらないときに救急車を要請しましょうとかかれていることが比較的多いとおもいます。ただし、顔色が非常に悪いなど心配が大きい場合は、すぐに救急車を要請してもらっても構いません。

また、発作の動きが止まったあとも意識が回復しない、発作は収まっていると思うが、その後も明らかにいつもと様子が異なる場合、呼吸が不安定でしたらすぐに救急車を要請ください。呼吸が安定していても受診しなければなりませんが、受診予定の病院に電話で救急車を要請した方がよいか相談されてもよいかもしれません。また、救急安心センター事業(♯7119)をコールして判断を仰ぐことも検討してください。

小児科医師への受診

あきらかなけいれん(ひきつけ)ではないものの、お子さんが普段から気になる動きを繰り返されている場合、 はじめにをよく読んでいただき、それでも解決しない場合、いちど近くの小児科医で相談くださればと思います。

ワクチンや乳幼児健診が1週間以内にあるなど小児科医に会う機会があれば、その時を利用してお聞きいただいても構いませんが、点頭てんかん(ウエスト症候群)の疑いについては、できるだけ早い方がよいと思いますので、待たずに受診してください。

お子さんが小さい場合、特にインフルエンザ感染症や、新型コロナウイルス感染症(COVID19)が流行している時期などは、事前に電話で受診内容を相談し受診日や時間を調整してもらうのもよいかもしれません。

 

②専門外来にはどうすれば受診できるか?

小児のてんかんについては、「小児神経科」「小児神経内科」の外来や、一般小児科の「小児神経外来」や「てんかん外来」というところで専門的に診療を行っていることがほとんどです。

一般的にこのような外来は、一度近くの小児科に受診したり、乳幼児健診を受診された後、担当の先生が「専門的な診療が必要」と判断された場合に、紹介になります。大きな病院では、直接小児科に行くと、選定療養費というものをとられることがあります(5000円前後が多い、医療保険や乳幼児医療は利かない)。また、小児神経外来は予約制なことが多いため、まずは一般の小児科の先生が診療することもありますので、紹介で受診されることをお勧めいたします。

■小児神経専門医は、一般社団法人日本小児神経学会
https://www.childneuro.jp/modules/senmoni/
が公表しております。

■てんかん専門医については、一般社団法人日本てんかん学会
http://square.umin.ac.jp/jes/senmon/senmon-list.html
が公表しております。

こちらは成人や年長児を主に見ておられる先生方も多く含まれているため、小児、特に低年齢のお子様は小児神経専門医が目安になります。

ただし、専門医を取得しておられなくても、こどものけいれん(ひきつけ)について経験豊富な先生方も多いため、必ずしも専門医への受診だけを検討されなくても、小児科の先生に相談されたら適切な診療をしてくださることも多いこともご理解ください。

 

➂セカンドオピニオンはどのようなときに考えたらよいか?

お子さんの動きがけいれん(ひきつけ)なのかどうか?けいれん(ひきつけ)がてんかんかどうか?については、時に見分けが困難な時があります。そのような場合、小児科に受診してもわかりにくい判断になる事があります。そのような場合、我が国ではセカンドオピニオンというのが認められています。

これは、ファーストオピニオン(今かかっておられている先生、主治医)の意見とすこし角度をかえた意見を聞くという意味では有用なことがあります。そのような時には、前述の小児神経内科専門医、てんかん専門医のうち小児科の先生にかかられることがよいのではないかと思います。

なお、セカンドオピニオンを受けている病院では、ホームページにセカンドオピニオンの仕方について記載があると思いますし、直接病院にお尋ねになっても構わないかもしれません。(大阪市立総合医療センターの例https://www.osakacity-hp.or.jp/ocgh/inv/mendan_second.html

セカンドオピニオンは、主治医が進めるというよりも、基本的には患者さんやご家族から申し入れ頂いて行うことであります。次々に何人もの先生を受診したり、診察のたびに行ったりなど、制限なくされるものではないかもしれませんので、よく検討をしてみてください。特に治療を急ぐてんかん「点頭てんかん(ウエスト症候群)」の疑いで判断が困難な時は、必要あれば早期に施行されることも進められます。

 

④受診までにどのようなことをしておけばよいか?「nanacaraで動画をとろう!」

発作は突然生じて突然終わりますので、受診した時に生じるとは限りません。むしろ受診中の短時間に生じる方が稀であります。なので、われわれ医師は、ご家族からお聞きする様子や表現で診察を行うしかないのが、けいれんやてんかんの特徴であります。

「けいれんしていました」「意識がなくて心配でした」といった大まかな表現では判断できることは限れています。できるだけ、発作の時の様子をより詳しく伝えてくださることが、正確な診療にとって欠かせません。お子さんの発作中は時にドキッとしてしまい心配がいっぱいだと思います。お子さんの手当てが一番ではありますが、よく観察していただき、落ち着いたらそれをしっかり記載いただいておくことが重要であることも頭に入れておいてください。

観察には動画が最も有効です。もしもお子さんの手当てに余裕があれば動画を撮ってくだされば幸いです。そんな時には、てんかんご家族の意見で完成させたnanacacraというアプリ(使用は無料)の利用が最もお勧めできます。発作を撮る便利さ、保存のわかりやすさについて家族の視点でうまく作られております。初期登録をすませておくとすぐに使えます。

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