はじめに

お子さんの動きに、「けいれん(ひきつけ)」や「てんかん」を心配されている保護者の方(又はご親戚の方、先生方)へ

お子さんは、時に不自然な動きをされることがあり、検診などでよく相談を頂いたり、時には病院に受診に来られたり、することがあります。こどもは、未熟性や体質や個性(特性)により、不自然な動きをされる場合もあるので、特にご病気ではなく、心配ないことも多いところです。しかし、けいれん(ひきつけ)であることもあります。時にその区別は難しく受診が必要になります。以下の5つの場合などが多い相談でありますので、以下の説明をご参考にしてください。

また、稀にその中に「てんかん」という病気が隠れているときもあります。簡単に言いますと、けいれん(ひきつけ)は何かに誘発された一回一回の発作であり未熟性や体質からくることが多いです。(詳しくは以下を参照)その一方で「てんかん」は、時に誘因がなく突然発作が見られたりしますし、繰り返して生じてしまう(慢性に経過する)ことから早い治療が必要と言えます。けいれん(ひきつけ)がある子どもの中に「てんかん」が隠れている事もあり、また「てんかん」は幼少期には発病しておらず、年齢が上がってから発病するなどバリエーションが多いため時にわかりにくいこともあります。

まずは、お子さんの不自然な動きについて、訴えが多いものを以下にあげていますので、ご参考ください。
(質問があれば、おしえて!ジョウくんから連絡くだされば、多いものから順にHP内で回答させていただきます)

①急にビクッとした手足の動きがある

子どもは、寝ているときや眠たい時に、急にビクッと動くことがあります。時にそれは大きな動きであり、「けいれん」に見えることがありますが、生理的な動きです。これは「睡眠時ミオクローヌス」という、あかちゃんなどが寝ているときにビクッと動いてしまう動作で、てんかんではなく「不随意運動(無意識に勝手に動く動作)」の1つです。また生後3か月以内の赤ちゃんでは、「モロー反射」という反射がまだ残っている場合があります。ただし、稀に「点頭てんかん(ウエスト症候群)」というてんかんの場合があります。このてんかんは早く見つけて早く治療する必要があります。赤ちゃんにこのような動きが出て、頻度が増した時には、小児神経外来へ受診して下さい。

※この項目は今後WEPiLi内で「点頭てんかん(ウエスト症候群)」として詳しく説明させていただく予定です

 

②高い熱の時にけいれんした、泣いた時に息をとめて唇が紫色になる

⇒「熱性けいれん、泣き入りひきつけ」の項を参照ください

 

➂同じ動きをくりかえす

子どもは、手をひらひらさせたり、もぞもぞしたり、同じ動きをくりかえしていることがあります。意図的にしている事も多く、特にこだわりの強い子どもでは「常同運動」といって同じ動作をして心地よい感覚を感じていることがあります。手をひらひらさせたり、腰をうごかしたりなど 同じ動作を繰り返していることもあります。意識的に動かしているのですが、習慣的(くせのようなもの)で生じたりもします。ただし、てんかんかどうか、見極めることも大切な時もあります。そんな時には小児神経外来へ受診して下さい。

 

④よく、ボーっとしている

ボーっとしたりするのは、不注意など本人の特性に起因する場合もあります。また、子どもは、何かを考えたり、なにかをみつめてボーっとしていたりすることがあります。それは子どもによって頻度が多い場合がありますが、呼びかけたり、肩をトントンと軽く叩いたりすると振り向いてくれます。ただし、「欠神発作」や「意識減損を伴う焦点発作」といって、てんかん発作である場合があります。呼びかけたり肩をトントンして振り向かない事が続く場合、ボーっとしているときに目を上向けたりもぞもぞした動作を伴う場合は、小児神経外来を受診して下さい。

 

⑤急にふらっと倒れた

急にバタッと倒れるのは、不整脈などの心臓の病気、自律神経系に問題がある可能性があります。小学校高学年や中学生になると、自律神経の調節が不安定になる事があります。その時期には、血管の調節がうまくいかず、長時間たったり、急に立ち上がったりするときに脳の血液が少なくなることで目の前が真っ暗になったり、失神したりすることがあります。これはてんかんではないのですが、倒れた時の様子(例えば、全身のけいれんが10秒以上続くとき、など)によっては、てんかんの可能性があります。いちど小児神経外来へ受診して下さい。

ページの先頭へ